タカラSAK 1/24 マーシィドッグ

タカラ1/24 マーシィドッグ 装甲騎兵ボトムズ

40年前に解散した株式会社タカラの1/24装甲騎兵ボトムズのマーシィドッグを2025年に制作しました。
このマーシィドッグは標準のスコープドッグをクメン編の湿地帯戦用に改装されたATです。プラモデルは通常のスコープドッグのランナーにマーシィドッグ専用パーツを追加同梱されてます。

タカラ1/24シリーズはこのマーシィドッグでコンプリートになりました。
クメン編のスダンディングタートルを最後に株式会社タカラはこの宇宙から去ってしまいました。このマーシィドッグが私が作るタカラ最後のプラモデルとなります。いままで培った技術をフル活用してラストらしく力強く作ってみました。

陸戦時のエアパージ(浮き袋)を外した状態です。脚部とバックパック以外はスコープドッグと共通です。また、ヘビーマシンガンはショートバレルタイプが追加ランナーで付いてきます。

このタカラ製マーシィドッグ1/24には川で浮くようエアパージ(浮き袋)が付属します。
エアパージを装着するとスコープドッグとは大きく違って見えますね。

タカラ1/24 マーシィドッグ 組立てレビュー

マーシィドッグ追加ランナー
箱の中身はスコープドッグのキットにマーシィドッグのパーツを追加ランナーで足されてました。

もう説明書見なくても作れるほどにスコープドッグを何体も作ってきました。
当然、このキットも全パーツ接着の合わせ目消しです。ヒケも激しく凹んでるパーツはランナーを溶かしたパテで埋め平らにし、消えてしまったモールドはPカッターで掘り直しました。
ガンプラからは想像できない苦労と引き換えに満足度と作り甲斐のある懐かしの昭和プラモデルが完成します。

エアパージ、バックパックや専用の脚部はスコープドッグに追加ランナーで対応しているのでノーマルの両足とロングバレルのヘビーマシンガンが余ります。足を差し替えるだけでノーマルスコープドッグに早変わりも可能になってました。スコープドッグは何体も持っているので作りはしませんでしたが。
完成品を見てスコタコと似てるけど明らかにカスタムされた機体になって満足。
ダメージ塗装も上手く表現できてタカラ1/24最後のプラモデルが力作になりました。

ギミック

バイザー上がります

バイザー上がります

バイザーを上げるとキリコが顔を出します。防水性など謎の多い部分ですがキリコは不死身なので、どんな環境でも平気です。

コックピットハッチ開閉

コックピットハッチ開閉

1/24サイズならではのコックピットハッチが開閉します。ハッチを開けるとキリコが座ってます。操縦桿を下半分カットしないと閉まりません。

ターレットレンズ回ります

ターレットレンズ回ります

オープニングでメインカメラがガシャンガシャン回るのを再現できます。緑色が標準レンズで赤いのが精密レンズで平たいのはよくわかりません。

首振りOK

首振りOK

頭が戦車の砲台みたいに回ります。ターレットレンズも左右にスライド可能。頭部はキツキツなので力を入れてゴリゴリ回します。

アームパンチ

アームパンチ出ます

接近戦で有効なアームパンチが再現されてます。火薬でガンガンガンと相手のコックピットを潰しにパンチを繰り出します。

足裏が開きます

足裏が開きます

マーシィドッグは足裏が開き水上戦で移動を可能にするハイドロジェットが装備されてます。開いた状態で飾ることはありませんが凝った作りです。

ローラーダッシュ

ローラーダッシュ

足側面に大型のグライディングホイールが装備されてます。ホイールはコロコロ回せます。なお、沼地用なのでターンピックはありません。

ヘビーマシンガン

ヘビーマシンガン

取り回しの良いショートバレルのヘビーマシンガンです。後ろのストックも切り落としたソードオフタイプのマシンガンが専用で付属します。

エアパージ

エアパージ

川での戦闘が多いクメン編で浮き袋になるエアパージが腰に装着できます。普段は収納されており使う時はエアバッグの様に膨張するのでしょう。

バックパック

バックパック

水上での高速移動を実現する脚部にあるハイドロジェットの為の圧縮タンクです。ホースは左右の足に繋がってます。取り外しも可能です。

レシピ

タカラ旧1/24キットを部分接着しながら仮組み

結局全パーツをランナーパテ使ってパーツの貼り合わせ。

合わせ目をヤスリがけ 平棒ヤスリ→400番→800番→1500番

消えてしまったモールドをPカッターとエッチングソーで再スジ彫り

全塗装 すべて筆塗り

コピック0.02mmブラックペンとグレーで墨入れ

付属の水転写デカールを貼付け

水性ツヤ消しクリアー(クレオス)をエアブラシで塗布

ウェザリング1回目 ウェザリングマスターのススとマッドを使用

水性ツヤ消しクリアー(クレオス)をエアブラシで塗布

ウェザリング2回目 ウェザリングマスターで全体のバランスを微調整

水性ツヤ消しクリアー(クレオス)をエアブラシで塗布

チッピング処理 リアルタッチマーカーでチッピング入れ

傷・弾痕・水垢塗装 水性塗料と水性ペンで書き込み

水性ツヤ消しクリアー(クレオス)をエアブラシで塗布

ウォッシング 足の泥をウェザリングマスターライトサンドで筆塗り後、水刷毛で洗い流す。

立体表現 ウェザリングマスターのサンドを日を浴びる部分に刷毛で塗布

水性ツヤ消しクリアー(クレオス)を薄め液で多めに希釈しエアブラシで塗布し表面を保護

使用塗料

戦場が南国であることからトロピカルなイメージで制作しました。
基本カラーはパッケージオリジナルでなく放映されたアニメカラーに合わせてオリーブドラブで塗装し、日の当たる部分にオレンジの粉(サンド)を馴染ませ立体感を出しました。
湿気を伴う気候からベタベタした感じを出したくトップコートはツヤ消しに薄め液を多めに入れて半つや消しに。サビは塩害が無い地域であるのでサビ無し。泥は湿度が高く乾きにくく熱帯雨林で泥汚れが洗い流されるとし足裏からくるぶしまでライトサンドでウォッシングに留めてます。

マーシィドッグ カラーレシピ

今回使った塗料

ガイアノーツ AT-04 パープルグレー
ガイアノーツ AT-05 ダークブルー 【ボトムズカラーシリーズ】

小生の感想

スコープドッグに比べて認知度が低いマーシィドッグ。
見た目の違いが分かりにくいのと足以外はスコープドッグなわけで。しかし、クメン編で活躍するマーシィドッグはキリコが劇中で一番長く乗っていたATです。一匹狼に思えたキリコが仲間を作り、後のストーリにも影響する多くの登場人物との出会いがクメン編では魅力でした。
クメン王国内乱のカンジェルマンとポタリアの絆、クメンに咲いた一輪の花、モニカ。そして無能な上司カン・ユーと人物模様が見ごたえあったシーズン2(クメン編)でしたね。

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