新作waveのスコープドッグはグリーンの標準カラーで作ったので、今回は以前から欲しかった「伝説のキット」タカラSAK製メルキア軍ラウンドムーバー付き1/24モデルを降下部隊所属機パラシュートザックにして作りました。
軍制式ATであることから工場で作られ卸したての新車ATをイメージして爽やかなスコープドッグが完成しました。
タカラSAK 1/24 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ組立てレビュー
今から40年以上も昔、1983年10月にタカラから発売されたボトムズのプラモデルです。
このプラモデルは当時としては精巧に作られており伝説のキットとも呼ばれています。
2024年にネットオークションで買い、当時には無かった加工技術や長年の経験を活かして組み立ててみました。キットの素晴らしさからタカラSAKにリスペクトして無改造100%純タカラで仕上げてます。
ギミック
コックピットハッチ開閉
コックピットハッチが開いて内部が精密に再現されてます。とても40年前とは思えないクオリティーです。パイロットフィギアも付属してます。
アームパンチ出ます
接近戦で有効なアームパンチが再現されてます。火薬の爆発力で相手の装甲を打ち砕きます。ロボットなのに素手で殴るんです。
肉弾戦が多いのもボトムズですよね。
ターレットレンズ回ります
ボトムズと言ったら回転する頭部のカメラですよね。
タカラのキットも回転できるよう作られてましたが軸が細くて折れちゃいました。なので接着。
バイザー上がります
頭部のバイザーが上がる仕組みになってます。ただ作り方を間違えたのかターレットレンズを裏で留めてるパーツが引っかかって大きく上がりませんでした。
頭部が回転します
頭部は左右に回転ができます。昔のキットなので回すのが硬いです。何度も回してるとユルユルになりそうなので前しか見ないようにしてます。
ラウンドームーバー
味方だ!隊長味方です!の第一話や宇宙船Xで移動するためのジェット噴射装置がこのキット(ボトムズSAK No3)に含まれます。見てるだけでドキドキします。
パラシュートザック
おまけで付いてきたパラシュートザックを背負えば降下部隊になれます。降下部隊のデカールも付いてるのでメルキア軍になってウドの街を占拠しましょう。
レシピ
タカラ旧1/24キットを部分接着しながら仮組み
↓
パープルのランナーパテを作って全体の合わせ目消し
↓
ライトグレーのパーツをガイアノーツのライトブルーグレーで塗装
↓
ボディーのパープルはランナー成形色をそのまま活かしてます
↓
コピック0.02mmペンで墨入れ
↓
水転写デカール貼付け(説明書通り)
↓
水性つや消しクリアー(クレオス)をエアブラシで塗布し表面を保護しました
スコープドッグメルキアカラー使用塗料
接着部分
当時の旧キットはパーツが分割されており、全て接着が必要です。
パチ組出来るパーツは一つもありません。当時、このキットを付属の接着剤で組み立てると今思うと逆にビックリです。合わせ目消しなんて技術も昔は無かったんですね。
- 何もかも全て接着
- 接着しないと仮組みも出来ません
- 使わないけど付属の接着剤は古すぎて硬化してます
- 接着しても真ん中に合わせ目だらけです
ランナーパテ
昔のプラモデルだから接着しても段差や隙間が当たり前の様にあります。これを今風に、合わせ目消しするには接着面を整えるか、ランナーパテを挟んで接着します。
ランナーパテはパープルのランナーを細かく切ってタミヤセメントで溶かして作りました。
どうせ段差や隙間だらけなんで塗料のヘラにパテを取ってパーツの合わせ目に盛って貼り付けてます。
タミヤセメントが速乾性ではない標準なので乾燥に1日必要ですがパテが柔らかいので削りやすくリカバリーを優先しました。生乾きでヤスリがけするとボサボサになり失敗するので流し込み速乾性の方が使いやすかったです。
小生の感想
40年以上も前の製品なのにモールドがしっかり掘られていて、今と比べても遜色ない製品です。
当時のガンプラにあったデブ体系と違いTVアニメと同じ全身のバランス。色分けされたランナーや細かな分割パーツなど、とても昔に製造されたプラモデルとは思えないクオリティーでした。
現在は2006年にプラモデル事業を撤退したタカラに代わって株式会社waveがその魂を引き継いでくれています。
今回使ったアイテム
タカラ旧キットとWAVE最新キットの比較
2023年に販売されたwaveの1/24スコープドッグはこの伝説の旧キットを踏まえて新規造形された物だそうです。タカラとwave両方とも作ってみて、どちらも素晴らしい出来でした。