純白のウエディングドレスを纏った花嫁が参上です。
美しく儚い呪われたガンダム。水星の魔女の後半で登場したこの機体はシークレットで映像でもガンプラでも非公開でした。ガンダムキャリバーンは生パーメットでリミッターやフィルターが無い、パイロットにとって危険なモビルスーツ。これを操る主人公はその後3年経っても後遺症が残る痛ましい機体であったことに、胸を強く締め付けられました。最後はハッピーエンドで良かったな。
組立て説明書より
GUNDフォーマットの技術確立に至るまで、ヴァナディース機関ではルブリス以外にも様々な試作機が開発された。その中でも、最もルブリスと方向性を異にした機体がキャリバーンである。GUND-ARMの性能限界値を追求した本機は、一定のパーメットスコア内ならば人体に対し最小限の負荷で運用できたルブリスと違い、モビルスーツのパフォーマンスを優先し、パイロットの生命保護を一切担保しないという極端な方策が採られた機体であった。キャリバーンはルブリスとのコンペティションに敗れた後に研究開発の全記録が抹消、機体は厳重な封印措置が施されたという。GUND-ARMの主流を目指した機体ではあったが、世論の動向に照らし合わせるならば、キャリバーンは最も呪われたガンダムだったと言えるだろう。(参考文献:組立説明書より)
アニメ登場シーン:第22話・第23話・第24話(最終回)
パイロット:スレッタマーキュリー(SulettaMercury)
アスティカシア高等専門学園パイロット科2年で、水星からの編入生。決闘のホルダーとして、また株式会社ガンダムの社員としてミオリネや仲間たちと絆を深め、充実した学園生活を送る。後に念願かなって水星に学校を設立した。
HG 1/144 ガンダムキャリバーン組立レビュー
とにかく格好良い。しかも美しくて飾っても動かしても楽しめるガンプラです。
まず成形色のホワイトがきれいな事。体型も今までのガンダムと違ってキュボンキュと女性らしいスタイルです。
パーツ数は多いですが組立ては簡単。接着剤無しにパチパチくっつけて出来上がりです。
それでいて合わせ目は背面バーニア以外はありません。色分けもされていて塗装しないでもこの完成度です。
ロマンを感じる合体変形も水星の魔女シリーズらしくガンビットを装着できたり、魔女のほうきをイメージしたロングライフルが映画スペースバンパイアの宇宙船のように開いたりとギミック満載です。
キャリバーンは現代のプラモモデル技術の濃縮したような密度の高いキットでした。
ハイマニューバモード
ほうき状のライフル脚部を展開し、宇宙用の姿勢制御ユニットとして機能を特化させた形態。
バリアブルロッドライフルを展開した状態。緑の反射テープはキットに付属されます。
エスカッシャンシールド
ガンダムエアリアルがくれたエスカッシャンを使って盾が作れます。作中はこの様なシーンはでてきませんが、ちゃんと盾としても合体できるんですよとバンダイが言ってくれてます。
バリアブルロッドライフル
メインウエポンであるライフルが魔女のほうきになってるところが水星の魔女らしくて面白かったですね。花嫁(婿)だからテレビ番組「奥様は魔女」を思い出しました。
キットではちゃんとほうきが開いて銃床も伸縮できます。長いライフルを両手持ちできるようにグリップが横にも折りたたみ式になってます。
エスカッシャン装着
ガンダムエアリアルから頂戴したビットステイヴを全身に纏うことができます。装着部分はエアリアルと一緒ですね。色がブルーからホワイトに変色した理由はエリクトからのお祝いだと思ってます。
ギミック
バリアブルロッドライフル
本機のメインウェポンとなる長尺の携行火器。後端部には4基の推進ユニット「クアドラスラスター」が接続されており、キャリバーンの追加推進装置としても運用が可能。
シェルユニット
ルプリス系とは異なる制御方式を採用したシェルユニットは、GUNDフォーマットの稼働レベルに応じた発光時にも、虹色の独特な色相を示す。本キットでは虹色か非点灯の選択式です。
エスカッシャン
エアリアルが装備していた11基のビットステイヴによる多目的攻防プラットフォーム。次世代群体遠隔操作兵器「ガンビット」や、シールドとしての機能を併せ持つ。
部分塗装と接着部分
塗装無し接着無しでこの完成度です。合わせ目もありません。ただ組み立てるだけでこの仕上がり。素晴らしいキットです。
レシピ
キットをストレート組
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付属のシール貼り
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ガンダム墨入れペン水性グレーでスミ入れ
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完成
小生の感想
まさかの主人公機がラスボスでそれと対峙するためにガンダムの試作機を持ち出してきた。それが純白で美しいガンダムキャリバーン。登場の仕方も宇宙に一筋の閃光が走りスパイラルしながら向かってくる。これガンダムMK2やガンダムユニコーンの登場シーンをオマージュ?!旧タイプのおじさんが喜びそうなネタを絡めてくるのが水星の魔女の面白いところ。見応えありましたね。