本機はATM-09-ST“スコープドッグ”のバリエーションの1つで、形式ナンバーはタイプ20。両脚に“ジェットローラーダッシュ”機構と呼ばれる可変収納式のブースターを装備し、ふくらはぎ外側に冷却機構推進剤タンクを増設、また中枢部に火器管制用補助コンピュータMCA-628を搭載し、機動力・攻撃力が強化された。但し総生産数は482機(内、実戦配備は287機)といわれ、極く少数生産に止まったためいわば準試作機扱いで、通常型のSTコードの後にTC(ターカスタム)のコードが打たれている。(これはかなり異例のコード割当でミステリアスな本機体の謎を更に深めている。)

機動陸戦型としてきわめて有効ではあったが、出現が百年戦争末期だったのと操縦性に難があったのが少数生産に止まった理由といわれ、結果的に本機を満足に使いこなせる能力を持つ唯一の部隊とされたメルキア戦略機甲兵団特殊任務班X-1(通称レッドショルダー:俗称“吸血部隊”)での使用例がわずかに確認されるのみである。





肩は赤く塗らないのかい?
今回組立てた1/24スコープドッグ・ターボカスタムはOVA野望のルーツで登場するATです。
レッドショルダーもいいけどグラデーション塗装にしたのでシンプルにATグリーンのままにしました。元々ターボカスタムは試作機だそうなので所属も不明の開発機も有りかなと。

このスコープドッグ・ターボカスタムはミサイルポッドは6連の標準仕様です。よく見る7連ポッドはOVAのザ・ラストレッドショルダーに登場するキリコ達がジャンクから組み立てたターボカスタムのレプリカでプラモデルでは珍しい野望のルーツ6連ポッドのプラモデルキットになります。
武装を変えることで野望のルーツに登場したグレゴルー機、バイマン機、ムーザー機、キリコ機を再現できます。なお降着ポーズはオミットされてます。最新のWave1/24スコープドッグ・ターボカスタムでは再現が可能です。








スコープドッグターボカスタムの武装
スコープドッグターボカスタムと似てるAT、レッドショルダーカスタムとはパーツが違いました。
ザックも厚み形状も違います。ガトリングガンもカバーが付いてたり、小型ソリッドシューターも専用パーツです。











この野望のルーツキットは大型ソリッドシューターとフレームスロワー(火炎放射器)も付いてきます。
フレームスロワー(火炎放射器)はレッドショルダー隊の惑星サンサ掃討戦時で使われ少年時代のキリコがペールゼンに焼き払われた武器ですね。
余剰となった武器は以前作ったレッドショルダーカスタムにフレームスロワー(火炎放射器)を持たせて、大型ソリッドシューターはスコープドッグ2宇宙船X仕様を作って持たせようと思ってます。
ギミック
タカラの1/24プラモデルはギミックの豊富さも面白みの一つです。
通常の1/24スコープドッグプラモデル同様、このターボカスタムにも遊び心が詰まってます。

バイザー上がります
頭部のバイザーを上げることができます。パイロットフィギュアの顔が見えます。今回はパイロットなしで作成したのでコックピット内部が見えます。

首振りできます
首を左右に回すことができます。ポージングをつけて飾る時に斜めを向いた顔がカッコよく決まります。接合部は塗料が乗らないように組み立てると回転がスムーズです。

ターレットレンズ回ります
ターレットレンズがクルクル回せます。ただ、回転軸が細いので折れやすいです。分解した状態で塗装まで済ませてから接着剤で取り付けすると折らずに済むでしょう。

コックピットハッチ開閉
ボトムズの1/24キットお決まりのコックピットハッチが開閉できます。中の操縦席は付属するパイロットを座らせることも可能。下のハッチもご丁寧に開閉します。

ブースター収納
ジェットローラーダッシュのブースターはふくらはぎに収納できます。差し替えパーツ無しで遊べるのが良いですね。
ブースターと踵のローラーはクルクル回転できます。

ミサイルポッドスイング
肩の6連ミサイルポッドの角度を変えられます。降着ポーズではミサイルポッドを立てるみたいです。このキットは降着ポーズは出来ません。

アームパンチ
接近戦で相手を殴るアームパンチが再現されてます。カスタム機なのでシリンダーを金色に塗りました。こういうミリターリー感がボトムズの世界観が出てていいですね~。
タカラ 1/24 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグターボカスタム組立てレビュー

また厄介なプラモデルに手を付けてしまった。1/24スコープドッグ・ターボカスタムなら2025年にWaveが最新キットで販売している。なのに安さにつられたか40年前のタカラとWaveの合作、2005年に発売された1/24スコープドッグ・ターボカスタムのプラモデルを買ってしまった。
キットの中身はスコープドッグ本体はタカラ製(会社は解散)でWaveのターボカスタム拡張パーツを同梱したプラモデルだ。
この当時、Waveはガレージキットやレジンキットメーカーとして知られてたが、2005年12月から本格的にインジェクションキット市場へ参入し独自設計のプラスチックモデル開発に挑戦。その後、マシーネンクリーガーや装甲騎兵ボトムズの1/24シリーズなどで高い評価を得るようになったメーカーですね。
そのプラモデルを2026年に制作しました。

アストラギウス銀河を彷徨った私にはスコープドッグを作ることなら経験と自信があった。しかし20年以上昔のWaveのパーツが入ってきたことでハードルが更に高まる事になる。
現在のWaveとは違い、組立てには工作がいる上級者向けのプラモデルで、加工に必要な工具と歪んだパーツを平らにする忍耐力。当時の技術では簡単では済まなかった組立てを最新技術を用いても長時間を要する工作前提の辛く楽しいプラモデルでした。
準備

組立て前の準備としてランナーパテを作ります。
いつものようにランナーをニッパで細かくカットして流し込み接着剤(速乾性)で溶かします。
合わせ目が消せたか確認しやすいように成形色別に2つ用意しました。

予め関節がユルユルにならないように速乾性木工ボンドを関節部に薄く塗っておきます。肩関節のポリキャップは空回りするので瞬間接着剤で回り止めしてボディー側の突起部分にボンドを塗ると良いでしょう。股関節のパーツは折れやすいので初めから型取り君とプラリペアでパーツ複製したほうが良いです。
合わせ目消し

ランナーパテをパーツの貼り合わせ面に塗って貼り合わせてムニュッとパテをはみ出させて接着します。この作業を全パーツに繰り返します。紙やすりで削って合わせ目が消しきれてない箇所には上からランナーパテを薄く塗って半乾きのときに指で押し固めると良い結果を得られました。
パーツ改造

ヘビーマシンガンのグリップに合わせハンドパーツを加工します。標準のハンドパーツは手の平を広げているのでそのまま接着すると不自然です。
指を関節ごとにニッパで切ってグリップに合わせて関節を斜めに削って握るようなハンドパーツに改造します。

両脇ルーバー(放熱口)を説明書に従ってカットします。説明書ではカッターナイフを使ってとありましたが放熱口が分厚く手を切りそうで危ないからデザインナイフで薄くスライスしながら削り落としました。まだデザインナイフが存在しなかった時代なのですね。いい時代になったもんだ。
ヒケ消し

この当時のWaveインジェクションパーツはヒケがガッツリ凹んでいて目立ちます。ランナーパテを塗り重ねて平らにします。ヒケ処理にはパテを多めに盛るので乾燥時間は2日待ちました。乾いたら平棒鉄ヤスリでガンガン削って平らに成形していきます。確認のためサフを吹いて何度かパテ盛りをしました。
仮組み

各パーツの合わせ目消しをしたら仮組みをします。というか後は塗るだけなので消し足りない合わせ目が無いか、パーツの組立てを間違えてないか関節を動かして確認します。
おっと!組み間違えがありました。膝関節の片方が前後逆でした。折角消した合わせ目も接着面から割ってやり直しです。でも塗装前にミスが発覚して助かった。
サフ拭き

全体にブラックのサフを吹いて傷や合わせ目消し忘れが無いか確認をします。
今回はMAX塗りとグラデーション塗装にチャレンジしました。
ブラックの上からホワイトで光が当たる部分をエアブラシでグラデーション塗装します。
エッジは陰影を残しつつ上、右、正面、左と面で色の明るさを変えてます。白黒の時点で明るさに不自然が無いかエアブラシを吹いてバランス補正していきます。
塗装

今回サフが水性でしたので塗料は水性ボトムズカラーを使ってエアブラシ塗装しました。
グラデーションが消えないように塗料を水性薄め液で希釈し薄くエアブラシで塗り重ねていきます。
色を塗りすぎた部分やグラデーションが足りない箇所は白or黒のサフを塗料に混ぜて筆でドライブラシを叩くように重ねてグラデーションの微調整を行ってます。初めてのMAX塗りにしては上出来ではないでしょうか。
スミ入れ

水性塗料で塗った上に油性やアクリル塗料を塗ると下地が滲み出してしまうので下地を侵さないアルコールを使います。
台所アルコールで拭き取れるタミヤウェザリングマスターの粉をアルコールに溶かして細筆を使ってスミ入れしました。はみ出た部分は乾く前に綿棒で拭き取れるのでリカバリーも簡単。また完全に拭き取りきれないスミ入れが滲んでいい感じに汚しになってます。
デカール貼り断念

ボトムズ問わず普段はプラモデルにデカールを貼るのですが今回付属したデカールが死んでました。
どうやらデカールの上につや有りクリアの塗装がされており水がデカール紙に浸透しません。
試しに一時間水に漬けて曲げてみたらデカールが割れました残念。
どのみち試作機をイメージしたのでデカール無しで行きます。
トップコート
色の微調整、スミ入れも終わったので最後につや消しクリアをエアブラシでトップコートして完成です。分離できる腰や腕、脚部などパーツを外して丁寧につや消しクリアを3回重ね塗りします。

いい感じに仕上がったんじゃない?
当時の組立て説明書
愛らしいキャラクターたちが組立ての注意点をイラストでサポートしてくれます。
こういった手書きのイラストって人の温かみを感じますよね。それに反してキットはハードモードでしたが。ATの歴史やバリエーションの解説にも力を入れた熱量を感じさせ読んでて楽しい説明書です。






塗装レシピ
カラーはパッケージアートを無視してアニメカラーで塗装しました。
立体感を出したくて説明書のイラストを参考にシャドーは暗めに日が当たる面は明るく。
黒サフでMAX塗りし白サフでグラデーションを入れてから水性ボトムズカラーを薄く塗って立体感を出しました。基本、全て水性塗料で統一したのでリカバリーもやりやすかったです。

小生の感想
とにかくハードルの高いプラモデルでした。パーツの厚みを1.5mmまで削れとか削ぎ落として別パーツを接着せよとかもう工作に近いプラモデルです。
現在はWaveから新作スコープドッグ・ターボカスタムが販売されているのでそっち買ったほうが簡単なんでしょうけど火炎放射機と大型ソリッドシューターが欲しかったので旧タカラWaveを選びました。
ガンプラのパズルを組立てる感じとは大違いで部品一つ一つを接着したり面を整えたり削ったり掘ったりと完成させるまでに相当な時間を要しました。お陰で楽しい時間を一杯過ごせました。このキットを当時作ってたらここまで美しくは作れなかったでしょうね。




