本機はATM-09-ST“スコープドッグ”のバリエーションの1つで、形式ナンバーはタイプ20。両脚に“ジェットローラーダッシュ”機構と呼ばれる可変収納式のブースターを装備し、ふくらはぎ外側に冷却機構推進剤タンクを増設、また中枢部に火器管制用補助コンピュータMCA-628を搭載し、機動力・攻撃力が強化された。但し総生産数は482機(内、実戦配備は287機)といわれ、極く少数生産に止まったためいわば準試作機扱いで、通常型のSTコードの後にTC(ターカスタム)のコードが打たれている。(これはかなり異例のコード割当でミステリアスな本機体の謎を更に深めている。)

機動陸戦型としてきわめて有効ではあったが、出現が百年戦争末期だったのと操縦性に難があったのが少数生産に止まった理由といわれ、結果的に本機を満足に使いこなせる能力を持つ唯一の部隊とされたメルキア戦略機甲兵団特殊任務班X-1(通称レッドショルダー:俗称“吸血部隊”)での使用例がわずかに確認されるのみである。

























